声優「山口勝平」は、1989年、24歳の時に初主演を務めた「らんま1/2」の早乙女乱馬役以来、
「犬夜叉」犬夜叉、「怪盗キッド」怪盗キッド(黒羽快斗)、「名探偵コナン」工藤新一、
「ONE-PIECE」ウソップ、と元気でひょうきんな二枚目半のメインキャラを多く演じる、平成のアニメを支える声優の一人です。
出典:https://one-piece.com/special/usop.html
2004年には恩師「肝付兼太」と「銀河鉄道999」(車掌)で大山トチロー役として共演、
さらに声優仲間の関智一、高木渉と共に芝居ユニットを結成、舞台俳優としても活躍しています。
下は小学生役から上は父親役、やくざ役(「デュラララ」赤林海月)まで、
幅広い年齢層、職業に加えて、人ならざる者の役も演じる、声優山口勝平のおすすめキャラを紹介します。
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「名探偵コナン」工藤新一&怪盗キッド
毎年ゴールデンウイークになると、「蘭と遊園地に出かけて…」という山口勝平のセリフが、全国の映画館で流れます。
声優、山口勝平と言えば、「名探偵コナン」のもう一人の主人公「工藤新一」と「怪盗キッド」の2役で有名ですね。
現在、怪盗キッドが工藤新一の変装をしている、という設定上での「工藤新一役」は映画などに出ていますが、
「工藤新一本人」と「怪盗キッド」2人の競演はありません。
山口勝平いわく、話し方で使い分けているということですが、これから先、この2人が同じ場面に登場するシーンが楽しみです。
「赤ちゃんと僕」榎木拓哉
1996年、山口勝平31歳の時ですが、11歳の小学生の役を演じていました。
原作は「花とゆめ」で連載されていた羅川真里茂の漫画「赤ちゃんと僕」です。
母親を事故で失い、父親と2人で、まだ2歳の弟「実」の面倒を見ながら学校生活を送る、主人公「榎木拓哉」を山口勝平が熱演しています。
出典:赤ちゃんと僕
普通なら女性声優さんが演じてもおかしくない年齢の役を、山口勝平が違和感なく演じていたのが印象的でした。
面白いところも多いですが、涙が出るシーンもたくさんあり、1990年代に話題になった作品です。
2018年にアニメ化される「学園ベビーシッター」の元祖ともいえるこの作品、
勝平ファンだけでなく、全国のアニメファンに一番におススメしたい、山口勝平の主演アニメです。
「らんま1/2」早乙女乱馬
声優、山口勝平初の主演アニメ「らんま1/2」早乙女乱馬役で、同じく当時売り出し中の林原めぐみとのダブル主演が話題になりました。
水をかぶると女になってしまうらんまを林原めぐみが、お湯をかぶると男に戻る乱馬を山口勝平が演じています。
林原めぐみにとっても、人気声優の足掛かりになった作品と言えます。
アニメ全144話と長く愛された作品ですが、原作とは違う形で最終回を迎えています。
もう一人のヒロイン、天道あかね役の日高のり子と山口勝平が「完結編」をと望む声もあります。
「Persona4 the ANIMATION」クマ(熊田)
クマです。人ではありません。しかし、リアルな熊ではなく、ペルソナ世界の中のテレビの中にいる謎の存在です。
テレビの中では熊の人形のような恰好をしていますが、リアル世界に来ると少年の姿(熊田)になります。
声優、山口勝平は動物役も多いですが、クマは動物ともまた一味違う不思議な役です。
少年の姿では物語の主人公たちの高校に行ったり、「ジュネス」というデパートの屋上の遊園地でアルバイトをしたりとリアル世界を楽しんでします。
天真爛漫でお調子者ですが、自分の存在そのものに不安感を覚えているところもある、という人ならざるキャラクターです。
「十二国記」六太 (延麒)
小野不由美の代表作品十二国記シリーズです。十二国の一つ雁州国、雁州国宰相、国の王を支える「麒麟」という存在の役です。
雁州国の国王尚隆とコンビでこのシリーズの大切や役割を果たしています。
少年の姿でありながら500年の長きにわたって尚隆と共に雁州国を支えてきた要人の一人で、
新米王のヒロイン慶東国国王陽子の悩みを聞いたり、良き王になるためのアドバイスをしたりという、物語の要の存在になります。
ベテラン声優、山口勝平が、少年の姿でありながら達観した大人の延麒の役を見事に演じています。
「十二国記」シリーズは原作が毎年、高校生が薦める小説にランキングされている人気小説。
小説を読んで面白かったという人には、ぜひ一度見てもらいたいアニメです。
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声優、山口勝平のおススメなのにどうして「ONE-PIECE」のウソップがないの?「犬夜叉」が好きなのにどうして?と疑問を持たれる人もいるかと思いますが、
他の役も知ってもらいたいと、私のおススメ役を紹介しました。
今回は5作品ですが、このほかにも「機動武闘伝Gガンダム」のサイサイシー、「DEATH NOTE」L(エル)と数多くのメインキャラ役の声を演じています。
ここ数年は小父様役が増えつつあり、「デュラララ」赤林海月では今までにない渋い大人の男役を演じていました。
榎木拓哉や乱馬という少年役が多い声優、山口勝平からは、想像がつかない「粟楠会の赤鬼」と呼ばれる武闘派組員ヤクザ役ですが、不思議と合っているのが印象的で、とても面白いです。
「赤ちゃんと僕」の榎木拓哉から「デュラララ」の赤林海月までの20年、声優山口勝平作品を通して視ると、演じる役だけでなく彼の声優としての変化を楽しめるかもしれません。
知らない作品があった人は、一度ご覧下さい。とても面白いですよ。