口癖というものは自分で気付くのは
難しいと言われています。
私が以前コールセンターに勤務した際、
自分の話した会話を録音して、
改善点をピックアップするといった研修を行いました。
その時に自分の口癖やイントネーションの相違等に
初めて気が付いたという経験があります。
仕事上、自分なりに努力し、非常に気を付けましたが、
慌てた時等には口癖を頻発してしまうことが多く、
未だに「直っていないな」と感じることもあります。
そんな「口癖」ですが、
根底には心理学的要素が多々あり、
同じ口癖を使用する人には
同じような共通点があることがわかってきました。
今回は10代・20代の若者が多く使用する
「マジで」という口癖に
スポットを当てて考えてみたいと思います。
(1)「マジ」の語源
マジの語源は意外にも
「真面目」から生まれたものだと言われています。
ただし、現在では「本当?」
という意味を込めて使われていることが多いので、
本来の「真面目」という意味とは
若干異なる意味で使用されているようです。
(2)「マジで」を頻繁に使う人の特徴
最近では「マジ」ではなく「マジで?」「マジか?」と
疑問形にして使われることが多いようです。
出典:魔法少女三十路★マジか
これは会話の相手が言ったことに対して
「本当?」という確認の意味と
「そうなんだ」という同意の意味も含めて使われています。
男女の割合で言うと、男性が使用することが多い傾向があり、
友人や家族等比較的近い存在の人との会話の中で使われています。
この「マジか?」という口癖。
男性が使用することが多い割には、
女性が同じ「マジか?」を使用すると
不快に感じる男性が多いという調査結果があります。
(3)相手に与える印象は?
自分の言ったことに対して、
「マジで?」「マジか?」という相槌を打たれた場合、
不快な印象を持たれてしまうことが多いようです。
何故不快なのかというと
・自分の言った事を信用していないのでは?
・全く違う意見を持っていて、適当に合わせているのでは?
といった印象を与えてしまうからです。
特に自分より目上の人間に対してや、ビジネスの場で使用すると
軽薄な印象や、信用できないという
マイナスなイメージを与えかねません。
この人には大切な話はしないほうが無難・・・
なんていうレッテルを貼られてしまうのは怖いことですよね。
(4)どんなタイプの人が多い?
「マジか?」「マジで?」
を口癖で使う人は、他人との同調を大切にするタイプの人です。
他人と違う意見を述べることを躊躇して、
周りの雰囲気を壊さないように気を遣える人とも言えます。
ただし、これは裏を返すと
・本心を明かさない人
・調子の良い信用できない人
と思われてしまう危険をはらんでいます。
「マジか?」「マジで?」を使う人は、
本心で言っていることは少ないと言われていますが、
一度ついてしまったイメージを覆すのは
容易なことではありません。
本来、他人との協調性を持った
社交性という長所がある人です。
その長所を大切にするのなら
「マジか?」「マジで」の口癖は逆効果です。
もし自分がそうかもしれないと思うのであれば、
早急に気を付ける必要があります。
まとめ
口癖にはプラスの口癖とマイナスの口癖があります。
・その言葉を発することによって自信がわいたり、
相手の気持ちを癒したり、
現場の士気を高揚させたりするもの。
・その一言で相手との関係を台無しにしてしまったり、
信用を失ったり、周囲の雰囲気を
ぶち壊してしまうようなもの。
「マジで?」「マジか?」は多用されているものですが
決して良い印象を与えるプラスの口癖ではありません。
口癖はなかなか気付きにくいものですが
できるだけ使わないように
気を付けるだけで変わることができます。
マイナスなイメージを与えてしまわないよう、
心がけてみることが大切です。