イラスト:ももも様
台本
…母さん、「ご趣味は?」って母さんのお見合いじゃないんだから。
えっ、はぁ…あなたも農園を?
そうなんですか、実は私も好きなんですよ。
あ、ご覧になりましたか。
…ええ、私が鍬を振るってですね
自慢の畑です。
先日夏野菜を植えましてね、
トマト・キュウリ・ナス…
あとトウモッコr…
トウモロコシなん……
なんだよ母さん!
失礼、今のは関係ない話でした…
申し訳ありません。
我々も緊張しておりまして。
何しろ香がこうして
意の中の男性を家に連れてくることなんて
初めてなものですから。
ましてや、その男性が父親の私と同年代ですからねぇ。
サブさん、あなたは何年生まれですか?
……はぁ、そうですか。
私と同じだ。
2月というと、早生まれですね。
そっか、年上かぁ…。
サブさん、香はもう30過ぎてるとはいえ、
私達の可愛い一人娘です。
年取ってから出来た子ですから、
自分がこの世にいなくなってからの事が心配になるのもお察し頂きたい。
貴方は悪い人ではなさそうですから、はっきり申し上げておきましょう。
親ほどの年齢の男性と結婚した女性が世間からどんな目を向けられるか、
考えたことはありますか?
いくら好き合って一緒になったとしても、
財産目当てだとか口さがないことを言う連中はいくらでもいる。
それでも貴方は娘の人生に責任を取ることが出来ますか?
…母さん、香、ちょっと外してくれないか?
少し2人だけで話をさせて欲しい。
いいかな、サブさん?
大丈夫、少しだけだ。
失礼なことなんて言わないさ。
………それで、うちの娘とは何処で知りあったんですか?
…なるほど、同じ喫茶店の常連で…。
香はコーヒーが好きですから。毎朝淹れさせてましてねぇ…
いやぁ、それが中々不味いのなんのって、
その味だけでも十分目覚ましに…
さすが地獄耳…
邪魔邪魔ーっ、シッシッ!
それで、どうやって結婚を意識させるまで親しくなったんですか?
コツがあるんですか?
その辺を是非ご教示頂きたい!
…いやーね、もし、もしもですよ、
家内に先立たれたとしたら…
やっぱり可愛いくて
若い後添えが欲しいじゃないですか。
その参考にね!
教えて下さいよ
やっぱり服装は気になされますか?
ガツガツしてるように見えては敬遠されますよね?
母さん!!
じょ、冗談に決まってるじゃな
あ痛ーーーーっ!!
この動画は[ユリスのお部屋]の提供でお送りしました。
あぁ~神様・仏様・お母様!
お願いだから許してぇ〜!
リョウちゃんここで[す巻き]のまま過ごしたくないのぉ〜!
お掃除・お洗濯何でもしますからぁ、
朝まで放置しないでぇ〜…!
……あーあ
何だか最近[みのむし]の気持ちがわかってきたような気がするな…。