【女性向けボイス】アメノヒ「今でも、その気持ちは変わらない。」



スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

台本

(雨の音:ザー)

 

フー、さっみー! マジで焦ったー。

 

今日って、雨予報だったっけ? 違うよな。いきなり降ってくるなんて天気予報もあてにならないなー。

 

え、雨が降ったのがあいつらの結婚式の最中じゃなくて良かった……? まぁ、言われてみればそっか。二次会で楽しくお開きで終わりーと思ったら、まさかの土砂降りなんて、ギリセーフだよな。

 

この土砂降りがなきゃ、今日は結婚式ってより同窓会って感じで楽しかったよ。お前と会えたのも高校卒業以来だし。

 

それにまさか高校の同級生が結婚するなんて、俺たちももうそんな年なんだなーって不思議な感じだったな。

 

あ……それにしても、帰り道が一緒だったからって……久しぶりに会ったお前に、俺の家が近いから雨宿りしようなんて、無理やりアパートまで連れてくる感じになってごめん。

 

でも、こんなずぶ濡れになって帰るに帰れないだろ。タオルだけでもと思っただけだからさ。

 

あ、俺の部屋ここ。鍵開けるからちょっと待って。

 

(ガチャ)

 

ちょっと散らかってるけど、遠慮なく入って。今タオル取ってくるから。

 

何? 玄関で大丈夫って、全然遠慮しなくていいって……。入って大丈夫だから。

 

……って、悪い! 普通そうだよな! いきなり久しぶりに会った男の部屋入るなんて躊躇するよな。あー、俺マジで空気読めねぇし。

 

ごめん。あのさ、変な意味はないというか雨もひどいし、せめて小降りになるまで雨宿りできたらなんて思っただけだから。

 

え、家の方向が一緒だから助かった? 濡れてるから俺の家を汚すんじゃないかって思って戸惑ってた……って。

 

バ、バカ言えよ。こっちのことはどうでもいいからさ、女の子が風邪ひいたら大変じゃん! お前がずぶ濡れのまま放っておけないって……ったく。

 

だから……お前が良ければ、遠慮なく雨が止むまで休んでけよ。な。

 

 

 

えっと……じゃあソファーにでも座ってて。ってか、俺のお前もずぶ濡れで……とりあえずタオル持ってくるから。

 

って、こんな濡れてちゃお互いにヤバいよな。タオルじゃ役に立たないくらいか。それに、かなり寒いよな。

 

シャワーでも浴びて……私はいいって、ダメダメ! もう11月だよ? 身体が冷えて風邪ひいたら大変だって言ったじゃん! 良ければ先にシャワー浴びてきて。

 

俺ので悪いけど……着替え、置いておくから、さ。

 

(シャワー音)

 

あ、ちょっとはあったまった? そうか、良かった。着替えが大きいかもしれないけど、ちょっと我慢して。

 

あ、それとコーヒー淹れておいたから良ければ飲んでて。俺もシャワー浴びてくるから……。

 

(シャワー音)

 

――待たせてごめんな。

 

てか、相変わらず土砂降りか……なかなか雨が上がらないな。一応、服が乾くまで良ければゆっくりしていって。

 

 

あ、なんていうかさ。お前とは久しぶりだよな。大学も違ったし……高校卒業以来か。

 

もう、お互いに社会人なんて信じられないよな。また、こうやって再会できて嬉しいっていうかなんていうか。

 

あ、その、変な意味じゃなくて、同窓会みたいだっただろ? だから、みんなに会えて懐かしい気持ちになったっていうか。みんな変わってなかったよな。

 

あ、俺? 元気にしてたかって? ああ、俺は昔っから元気だけが取り柄だからな。

 

え、俺のことが気になってた? ……ああ、あのこと? はは、もう気にするなよ。

 

高校卒業するとき、お前に告白したってアレだろ? もうずいぶん昔のことだし、あのときお前彼氏がいたのを知っててコクったわけだから、俺がフラれるの当然だし。

 

なんでお前がそんな昔のこと気にしてんだよ。俺はもう何とも思ってないって。お前お人よし過ぎるだろ……!

 

それにお前、今彼氏いないって言ってただろー。もういろいろ過ぎたことだって、な。

 

あ……コ、コーヒーもう一杯飲む? 俺コーヒー淹れてくるわ!

 

え、私がするって? いいって、お前は座ってろって。

 

いいって、離せよ。いいからお前はお客さんなんだから座って……わっ!

 

イテテ……う、ご、ごめん。大丈夫?

 

…!?  あ、あ…これは違う……ごめ……お前のことをわざと抱き締めたとかじゃなくて、お前が倒れそうだったから、つい手が出ちゃったというか……。

 

え、分かってる、もう離してくれて大丈夫だから……って、うん…分かった。じゃ、じゃあお前は座って待って……

 

あ、いや、ごめん。俺……ちょっとお前を離すことできないかも。

 

……あのさ、俺、さっきはもう高校のときのこと何とも思ってないなんて言ったけどさ。本当は、今日何年かぶりに再会して、お前がすげーきれいになってて驚いた。

 

で、あーやっぱ、俺、お前のこと好きだわって……思った。

 

お前には引かれるかもしれないけど、帰り方向が一緒だって聞いて、声をかけずにはいられなかった……感情を抑えられなかったってのが本音。

 

だから、帰り道で土砂降りになったとき、お前をもう少し引き留められるんじゃないか、一緒に居られるんじゃないかと思ったら嬉しくて。

 

俺にとっての最後のチャンスかもしれねーって思った。

 

だから、改めて言っていいか?

 

俺……お前のことがめちゃくちゃ好きだ。今でも、その気持ちは変わらない。

 

って、なんだよ、お前顔赤いぞ。俺の部屋で、俺の服着て……そんな顔で見られたら、俺、これ以上我慢できないって。

 

(チュッ)

 

……っ、おーい、拒否んねーともっとするぞ。

 

(チュッ)

 

あー、ヤバい。もう雨が上がったぽいけど、このままお前のことを帰すことできないわ。

 

今夜は、俺とずっと一緒にいて。

 

 

おわり

 



スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)