皆さんは、アドラー心理学における
「勇気づけ」の言葉って知っていますか?
これは、『アドラー流 一瞬で心をひらく聴き方』
という本に記載されている
人と会話するときにどういった言葉かけをしたらいいのかについて
多彩なバリエーションの言葉が載っている本なのです!
とても実用的で、上司が部下に接するやりかた、
親が子供にしつけするやりかたなど、人間関係において
様々な場面においてとても参考になると思います。
では、実際に人に対してどういった言葉かけがだめなのか
反対にどういった言葉かけをしたらいいのかを考えていきましょう。
1. NGな言葉かけ
まず、一般的に相手を勇気づけるという行為は何を指すでしょうか?
例えば、褒めるという行為が挙げられると思います。
言葉の例としては
「えらいね」
「よく頑張ったね」
「その調子」
そういった言葉が例に挙げられると思います。
アドラー曰く、基本的に相手をほめるというやりかたはNGなようです。
なぜなら、褒める言葉は上から目線で評価されているようで、
素直に受け取りにくいからです。
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実際、素直な人ならまだそのまま受け止めることも簡単にできるのでしょうけど、
すこしひねくれている人なら
「馬鹿にしているのか?」と思いかねません…
後、他にNGな言葉かけとして、「なぜ?」が挙げられます。
例えば、
「なぜ、そんなことをしたの?」
「なぜ、いつもそうなの?」
こういった言葉かけですが、どうでしょう?
何となく責められているように感じられませんか?
これは、聴く側としては単に原因を知りたくて、
「なぜ?」と質問しているのですが、原因を追究するということは
過去に意識を向けることにもなるので、あまり建設的ではないとのこと。
じゃあ、どうしたらいいの?
そう思いますよね?
2章で考えていきましょう。
2. OKな言葉かけ
ここからは、
実際にどういう言葉かけを相手にしていったらいいのかについて
考えていきましょう。
まず、さきほどの褒める行為はどう置き換えたらいいのか考えます。
どうしたらいいのかというと、褒めるのではなく、
対等な目線で言葉かけをするのです。
例えば、
「いつも努力してたもんね」
「助かったよ」
どうでしょう?
あんまり、偉そうな感じが出てないから素直に受け取れますよね?
このように、勇気つけの場合は、上下ではなく、
対等な横の関係なので素直に受け取りことができるのです。
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今度は、「なぜ?」を言い換えてみましょう!
これは、過去に意識が向いた問いかけであることが問題点でした。
ですから、反対に未来に意識が向いた問いかけをしてあげればいいのです。
「どうしたら失敗を防げそう?」
「どうしたらいいだろう?」
どうですか?
全然印象も変わりますよね?
過去を責めている印象ががらりと
相手が心を開く聴き方にかわっていっています。
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3. 勇気つけの原理原則
結局、勇気つけするのにいいといわれる言葉かけには
どういった共通点があるのでしょうか?
主な共通点は2つあります。
まず、1つめは「未来に意識を向けていること」
これは先ほどからたびたび出てきている説明ですが、
これを専門用語で「目的論」といいます。
人の行動には目的があって、それを達成するために
すべての行動が行われているという考えですね。
もうひとつは「相手ベース」で物事を考えることです。
これは傾聴といわれるスキルの事を指しており、
相手の情報を言葉だけではなく、五感を使って察知することで
相手が求めているものを探り当て、
それに適切な言葉かけをしていくという考え方が大事だと思います。
まとめ
今回の記事の概要をまとめてみます!
1. 原因(過去)を追求したり、相手を責める言い方はNG
2. 反対に未来を追及するやりかたはGood
3. 勇気つけに必要な考え方は「目的論」や「相手ベース」で考えること