コールセンター・・・電話での仕事を行う業務ですが
なかなか良いイメージを持つ人はいません。
電話をかける業務はしつこく勧誘しなきゃいけないし、
電話を受ける業務はクレーム受けなきゃいけないし・・・。
「何となく」ですが、したくない仕事に挙げられることが多いです。
他にやる仕事がない・時給だけが魅力といった理由で
面接にくる方が非常に多いのも事実です。
コールセンターの時給が高いのは事実で、
通常のパートよりは20%ほど高い傾向にあります。
では何故時給が高く設定されているのでしょうか?
コールセンター勤務歴のある私が紹介します。
1・一定のスキルが必要
電話の仕事で一番大切なのは「正しい日本語」です。
また最低限のビジネスマナーも必要です。
入社してすぐに電話の業務ができるわけではありません。
・トークの研修
・自分の携わる案件の研修
・使用するシステムの研修
といった研修を受ける必要があります。
この研修に合格して初めてコールセンターの勤務が可能になります。
通常、この研修が終わるまでは試用期間として
時給も通常よりは安い設定になっています。
この研修を受けて、合格するのはかなり大変です。
ロープレと言われるトークの実践訓練等は
慣れるまでは非常に恥ずかしいですし、
自分の口癖やマナーを直されたり、録音を聞かされたりするのは
あまり気分の良い物ではありません。
ある一定のレベルのスキルが必要になる・・・
これが時給が高く設定される理由の1つと言えます。
2・ノルマがある
コールセンターのノルマは
・個人に設定されたもの
・案件自体に設定されたもの
の2種類あります。
個人に対するノルマは更に2種類あり、
・達成しなければ貰えないインセンティブ形式
・既に時給に組み込まれている形式
に分類されます。
個人に対するノルマは最大の難関です。
「達成できない」という理由で、退職してしまう人がいるくらいです。
ただし、このノルマをどのような形でも達成すれば
時給はかなりUPします。
また組織として設定されている場合は、最初から時給の設定が高く、
試用期間をクリアすれば勤務できます。
このノルマは入電対応をするインバウンド業務よりも
架電対応をするアウトバウンド業務に多い形態です。
ノルマは設定されているコールセンターと
設定されていないコールセンターがあります。
応募をしようと思ったら、必ず確認が必要な条件です。
3・人員の確保
インバウンド業務にしろ、
アウトバウンド業務にしろ、
コールセンターの業務は非常に過酷です。
クレーム対応や厳しいノルマ、研修の多さや指導の煩わしさ等
ストレス耐性のない人にとってはキツイ仕事です。
時給の高さに惹かれて、入社したのは良いが、
続かずに短期間で辞める人は正直多いです。
運営側としては
業務を遂行するにはある程度の人数を確保しなくてはいけないので
内容を加味して時給を高めに設定するのです。
安い時給では人も成長しないまま辞めてしまうので
あらかじめ高い時給を用意していることが多いです。
出典:img.yaplog.jp
まとめ
時給が高いということは、
それなりのスキルを求められるということです。
コールセンターの業務は非常にキツイですが
時給が高いという以外にも
様々な社会勉強ができるというメリットがあります。
話し方、正しい言葉遣い、PCの操作、馴染みのない業界のノウハウ・・・
覚えたり身に付けたりすると、
自分の糧になることがたくさんあります。
研修も厳しいですが、うまくストレス発散ができれば
永く勤められる職種の1つだと言えます。
時給の高さだけではなく、
・どんな業務を行うのか
・サポートの体制はどうか
・ここ3年ほどの間で、規模は縮小or拡大どちらか
そのあたりも考慮して、検討・応募することが必要になります。