傲慢な人。
高飛車な人。
上から目線の人。
古今東西老若男女
何処に何人いても
不思議ではありません。
今回は
そんな人のお話を。
◆自己愛性パーソナリティ障害
いきなり「障害」と出て
びっくりされたかもしれませんが、
実はその人
「自己愛性パーソナリティ障害」
Narcissistic personality disorder(NPD)
を患っているかも?(´・ω`・)
自己愛性パーソナリティ障害とは、
その文字からも想像できるように、
自分への愛情が強すぎる、
自分への愛情が未成熟な状態の人
のことを言います。
ありのままの自分を受け入れられないため、
「自分はすごいんだ!」と
強く思い込んでしまうのです。
ナルシストと似ている?
そうかもしれませんね。
しかし、普段の生活で
よく周囲の人と喧嘩になったり
暴力事件になったりというような
問題行動が起こらなければ
障害ではありません。
例えば
「何がラーメンつけ麺僕イケメンだよ!?
全然イケメンじゃねぇだろハハハ!!」
と言われて
しょんぼり(´・ω・`)しているだけなら
大丈夫ということです。
逆に、
日常生活に支障が出るくらい
対人関係で問題を起こしてしまうのは
自己愛性パーソナリティ障害の
可能性が高いのです。
◆どうやって接したら良い?
彼らの特徴として
- 「自己の誇大化」
自分はすごい!特別な人間だ! - 「他者からの評価に対する過敏さ」
「間違っている」を受け入れられない
怒り出したり過度に傷つく - 「共感性の薄さ」
相手の立場に立って考えられない
ふさわしくない発言をする
などが挙げられます。
そのため周囲に
営業成績などの
優劣を競う場面があったり、
上司や目上の人から叱責されたり
間違いを指摘されたりすると
激昂やパニックを起こし
問題行動を引き起こしてしまう
可能性があります。
ポイントは
まずその人が認めて欲しいことは
何なのかを理解し、
そこを褒めることです。
相手にとっての「敵」としてでなく
「味方」だと思ってもらうのです。
とにかく賞賛が欲しいばかりですから、
褒めて、褒めて、褒めまくります。
豚もおだてりゃ~云々ではないですが、
自分を認めてほしいのが第一なので
普段の生活の中の
様々な角度から
賞賛することを見つけて
褒めてあげましょう。
「自分の価値を分かってくれる!」
と思ってくれることが
鍵なのです。(^u^)
◆原因は?治るの?
自己愛性パーソナリティ障害は
人口の1%未満の割合で
存在します。
女性より男性が
多いようです。
原因の決め手となるものは
まだありませんが、
有力なのは
幼少期に受けた
親からの愛情だと
言われています。
過保護であれ、
逆に愛情不足であれ、
自己像を作り上げられないまま
大きくなってしまった場合には、
精神のバランスが崩れて
自己愛性パーソナリティ障害で
苦しむことになる、
というのが1つの説です。
治療法として挙げられるのは
精神科の心理療法です。
この障害はおよそ20代で、
長くても30代までには
改善されます。
とは言え、
気分の浮き沈みが
激しい症状であり、
本人はとても辛い思いを
しているわけですから、
そんなときは
精神科の受診をお勧めします。
辛いなぁと思ったら
気軽に精神科の扉を
叩いてみてください。
精神科の敷居は
そんなに高くありませんよ(^o^)