「メサイアコンプレックス」とは
人のためといいつつ、
自分のために行動するような人を
言い表します。
「メサコン」などと言われたりますが
具体例にどんな状態なのでしょうか?
具体例を紹介いたします。
- 困っている人を助ける自分を
素晴らしいと思いたい
- 相手から好かれるために
とても優しくする
- 周りからよく見られるために
募金活動に協力する
などなど、意識的にも無意識的にも
「自分のため」というのが
少なからず入っている言動があります。
◆メサイアコンプレックスは悪いことなの?
ここまでの説明では、
メサイアコンプレックスの人が
まるで悪者のようないい方ですが、
必ずしもそういう訳ではありません。
そもそも人間は、
どんな人も自己中心的な部分があるものですし
そういう部分がある程度ないと
生きていくこともできません。
仮に自分の為だとしても
誰かのために行動できるというのは
それだけでも立派なことではないかと思います。
◆メサイアコップレックスの本当の怖さ
「人のため」というと聞こえはいいですが
聞こえが良すぎて
自分でやっていることが
他人の迷惑になってしまう場合があります。
例えば宗教勧誘
宗教に勧誘すること自体は
個人の自由なので
悪いこととは思いません。
しかし、その宗教の思想が
絶対正しいと信じ込んでいる為
他人に強要することは
やはり他人にとっては迷惑な行為です。
もしくは、
同じ宗教団体に属しているメンバーが
そこから離れようとしたときに
「あなたは間違っている。
ここから離れると不幸になる。」
など、他人の行動を抑制することも
迷惑な行為となります。
また、他人が人の為に行動しないことや
お礼を言わないこと、などに対し腹を立て、
「もっと人の為に行動しなさい」
と強要することも
この上ない迷惑な行為です。
しかし、本人は
「人の為」と思いやっていることなので
罪悪感がありません。
「人の為」と思いやったことは
何でも正義に感じてしまいがちですが
このような落とし穴があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
人の為に行動することは
とても素晴らしいことだと思います。
しかし、人間が
人の為に行動しなければならない
という義務はありません。
どんな人間も
自分中心な部分がありますので
メサイアコンプレックスに
あてはまる部分があってもいいと
私は思います。
しかし、それと同時に
自分の中にもある
自己中心的な部分も認め
「人の為に行動しなければならない」
という規制を外すことも
大切ではないでしょうか。
そんな風にまず自分自身を
愛してあげることが
本当に人の為に行動できる
第一歩になるのではないかと思います。