皆さん、こんにちは!
アドラー心理学で「勇気づけ」という考えがあるのを
皆さん、ご存知ですか?
一般的に、人がいいとされる行動を実行したときや目標を
達成できたとき、「褒める」という行為をとりますよね?
しかしながら、アドラーは「褒める」という行為に肯定的ではありません。
その代わりに行うのが「勇気つけ」という行動なのです!
では、どういった行為なのか見ていきましょう!
1. 「褒める」ことの欠点
導入でアドラーは「褒める」ということに対して
肯定的ではないといいました。
なぜなのでしょうか?
例えば、子供がテストで100点を取りました。
それを誰かが褒めると、子供はそのときは喜びます。
![f:id:falchion9:20171019094340j:plain f:id:falchion9:20171019094340j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/falchion9/20171019/20171019094340.jpg)
そうして、どんどん褒めていくと子供は嬉しくなって
「テストでいい点を取ることがいいことである」
といった価値観を身に着けることになります。
そうすると、どういうことが起こるでしょうか?
子供は100点未満の点数を取ることを恐れはじめるのです。
![f:id:falchion9:20171019093254j:plain f:id:falchion9:20171019093254j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/f/falchion9/20171019/20171019093254.jpg)
100点を取ったときに褒めてくれるのなら、それ以外の点数だと
反対にしかられたりするのではないかと考えるのも無理はありません。
このように「褒める」というのは一見とてもいい行為に思えますが、
それは結局のところ他人の価値観を押し付ける行為であるので、
それをされた人は生きづらくなってしまいます。
では、どうしたらいいのでしょうか?
そこで、登場するのが「勇気づけ」です!
2. 「勇気づけ」の利点
例えば、上記の例を再度使えば、次のようになるでしょう。
「100点をとってどう思った?」
「嬉しいよ」
「あなたが嬉しいと私も嬉しい」
このように答えるのです。
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これは子供が思っていること、感じたことに寄り添って
共感するというやり方です。
「褒める」こととの違いは、100点を取ったことに対して
親が価値観を決めるのではなく、
子供の価値観を引き出すことに徹しています。
これがとても大事なことで、自分の価値観は自分で作っていかないと
人生の様々な場面で、決断ができないなどとても困ったことになります。
でも、「勇気づけ」は価値観を押し付けることがなく、
むしろ価値観を見出す手助けになっているのです。
これがとても大きな利点です。
3. 「勇気づけ」の実例
ここまでは、「勇気づけ」というものをどちらかというと
理論的な側面から紹介していきました。
ここからは、実際にどういった例があるのかを紹介していきたいと思います。
① ありがとう・・・感謝を伝える言葉かけ
② うれしい・・・喜びを伝える言葉かけ
③ 助かる・・・貢献感をはぐぐむ言葉かけ
④ 大好き・・・愛情を伝える言葉かけ
これらの言葉を見てどう思いました?
そんなに難しい言葉は使われていませんよね?
どれも日常でよく使うありふれた言葉です。
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これら4つの言葉を会話に使うようにしてみましょう。
こういった言葉を使うようにすると、以前より相手がこちらに
ぐっと心を開くようになるでしょう。
これらの言葉を使う上で心がけたいのが、
「共感」を持って相手に接することです。
「共感」というのは、自己肯定感をはぐぐむ上でとても大事だからです。
十分な自己肯定感がはぐぐまれた人というのは、
大人になって社会に出てどんな苦労があったとしても、
自分にはそれを乗り越えることができるとかたく信じていますし、
気持ちが強いので実際乗り越えることができるでしょう。
まとめ
今回の記事の概要をまとめてみます
(1) 「褒める」ことの欠点は価値観を他人に押し付けること
(2) 「勇気づけ」の利点は価値観を引き出せること
(3) 「勇気づけ」の言葉はありがとうや助かるなど日常的な言葉で十分効果がある