子育てをされている方が
最も大変だと感じる時期が
子供が「思春期」の時期です。
子供もある程度世の中の知識を身につけ
親の言うことが本当に正しいかどうか
見極め始める時期でもあります。
さらに、その思春期で体験したことや教育されたことが
その子の今後の人生を良くも悪くも
大きく左右してしまいます。
今回は、著書「嫌われる勇気」を
出版したことでも有名な
心理学者「アドラー」が提唱した
「アドラー心理学」に基づいた
思春期の子供への教育方法を紹介いたします。
~アドラー心理学~
アドラー心理学では、
・「見守る」
・「褒めない」
・「今に集中する」
という3点が、子供を幸せにする重要な考え方だとされています。
これらの考え方はまとめると、
「子供に選択肢を与える」
という結論に至ります。
それらをより具体的なシーンに置き換えて、
子供が「間違った行動」だと思われることをした際に
親としてどのように対応したらよいかを考えてみましょう。
~課題の分離~
まず、何か問題が起きたり子供がいけないことをした際に
それが、誰の問題であるか?を考えましょう。
それを「課題の分離」と呼びます。
「課題の分離」とは
それが子供に関わる問題なのか
または親の都合で見た問題なのか
どちらかか見極め
「この問題を解決しなければ
誰がその影響を最も受けるのか」
と考えましょう。
例えば、子供が友達を殴ったとします。
ここで影響を受けるのは子供と子供の親と友達です。
子供が受ける影響は
「殴ったことで問題が起き 先生に怒られたり、
ひどいときには警察に行くことになる」
ということです。
もちろん友達は痛いですし、
警察いきになれば親にも迷惑が掛かります。
しかし、アドラー心理学の目的は
なぜ、殴っていけないかを
子供に考えさせ、
子供が受ける問題は何なのか
子供が理解することにあります。
冷たいようですがその他の人の問題
(友達や親)は今は考えないようにします。
「友達が痛がっているから」
「親が友達の親に謝らないといけないから」
などの指摘の仕方はしてはいけません。
そして、「殴ったこと」を
指摘するのではなく
殴ったことの理由を探し出し
「もう殴らないためにはどうすればいいか」
の選択肢を与えます
・ケンカになりそうな友達とは
距離を置くようにする
・その友達のいる場所から離れる
・学校などの集団生活から遠ざける道を指し示す
・ケンカにならなそうな人とだけかかわるようにする
それらは子供にとってどんな
「よいこと」があるのか、
さらに、それをすることによって、
親はどんなよいことがあり、
どんな感情をもつのかを伝えます。
選択肢を与えたら
子供が選択をするまで待ち、
子供が選んだ選択を裏で援助するのが親の役目となります。
そのとき気を付けたいのは、
たとえそれが子どものためを
思ってしたことであっても、子どもが
親が支配しようとしていると感じれば、
敵意をもち反発します。
やられたらやり返すという本能のままに、
復讐しようと考えるかもしれません。
つまり、回り道のように見えても、
子どもに考えさせ、
自分で今後を決めさせるようにするのです。
「介入せず、放任しない」
アドラー心理学とは親の考えを押し付けず
かつ子供の自由を奪わず教育していくという考えです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私たちは、どうしても
自分が正しいと思ったことや自分がされてきたことなどを
無意識のうちに他人に押し付けてしまいます。
しかし、何が正しいかどうかを決めるのは
その人自身ですし、
時代がかわれば、昔正しかったことが
今は間違っていることなどたくさん存在します。
思春期の子供の教育で悩まれている方は
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?