心理学が好きで、結構色んなこと勉強してますが、
アドラーは最近色んなところで顔を出している気がしますね。
というのも、
彼が提唱した理論はこれまでの常識とされていた
「原因論」という考え方とは
打って変わった斬新な理論です。
斬新といいつつも、
きちんと実用的な理論になっていて、
実際に私も日々の生活の中で、
かなりアドラーの考え方を参考にしています。
何となくこの理論を知っているかいないかで
“人生の難易度”みたいなものが
大分変わってくる気がします!
彼が提唱した「目的論」という考え方は
まさに人生にとっての“良薬”のようなもの。
最初は、この考え方を受け入れられずに
抵抗するかもしれませんが、
それさえ乗り越えれば、
もうその頃にはあなたには人生を豊かにする
新たな価値観が芽生えていることだと思います!
では、その「目的論」
一緒に見ていきましょう!!
1.「目的論」って??
目的論とは一言で言うと
「すべての感情や行動はある目的を達成するために生み出される」
という考え方なのです。
どういうことかというと…
例えば、落ち込んでいる子供がいるとしましょう!!
これについて、従来までの「原因論」であれば、
「なぜ、子供が落ち込んでいるのか?」を考えます。
“いじめられた”、”テストで0点を取ってしまった”
“習い事のピアノが一向に上手くならない”
色んな可能性が考えられると思います。
で、そこからそれらの選択肢の中から、
子供にヒアリングするなりなんなりすることで、
絞っていくことで、原因を特定して、それを取り除く
という手法です。
これは、まあ私たちが何か問題に対処する際の
ごく一般的な考え方だと思います。
しかし、アドラーが提唱した「目的論」では
全く違った考え方を取ります。
それは”落ち込んでいる子供は、何か目的があって、
わざとテストで0点を取ったのだ“という考え方です。
正直、ビックリしませんか?
だって、テストで0点なんて取りたくて取る人なんて
この世の中に1人もいないはずじゃないですか?
でも、アドラーの真意を詳しく紐解いていけば、
「あっ、確かにそうかもな..!」と
納得がいく主張になっています。
次の章で詳しく見ていきましょう!
2. 目的論を詳しく
1章で出てきたアドラーの主張。
それは端的に言えば
「テストで0点を取る子供は取りたくて取っている」
そんなものでした。
テスト前日の子供の様子を想像してみましょう!
色々なことが考えられると思います。
“明日テストだけど面倒だから勉強せず遊びたいな..”
“最近、テストでいい点とってもかまってくれなくて寂しいな..”
ほかにも色々例は挙げられるでしょうが、
とりあえずこんな感じでしょう!
これらについて、よくよく考えてみると、
子供は、遊びたい、かまってほしい、
そういった目的を掲げて、
その結果勉強をしなかったということがいえます。
勉強しようと思えば、できたにもかかわらずです。
つまり、アドラーの言いたいことは、
自分の身に起こったことは
自分の選択の結果であるということなのです。
言い換えれば、
“テストで0点を取ったのは自分で選んだ結果”だと…
じゃあ、どうしたら子供がテストで
100点を取るようになるのでしょう?
目的論で考えてみましょう!!
3. 目的論による問題解決
さて、ここからはその子供がどうしたらいいのかについてです!
解決策は結構シンプルです。
それは”子供にすべてのことは自己責任であると教え込むこと“でしょう!
今回のテストで0点を取った子供にいたっては
テストで0点を取ったのが
自らの選択の結果であることは中々認識していません。
“遊びたかったから仕方なかった”という風に
あたかも”遊ぶ”という選択しかなかったかのような
物言いをするからです。
ですので、親や周囲の人がその子供にすることは
その子供が、自分で決断して決めた結果の0点であることを
気づかせてあげることだけです。
そして、その後、
子供がどうするかは子供の判断に完全にゆだね、
その結果どうなったとしても、干渉しないことです。
そうすることで、子供に「自主性」が芽生え、
自ら行動を起こすようになるでしょう!!
まとめ
今回の記事をまとめるとこんな感じでしょうか??
(1) 「目的論」においてはすべての結果は目的を達成するべく行われている
(2) ある結果を引き起こしたのは人間の”選択”である
(3) 自らを変えたいと思うなら、まず自分が望んでそういった”選択”をした
ことを自覚する