「嫌われる勇気」で一躍日本でも”アドラー”と
いう名前が知れ渡るようになりました。
アドラーは
「世の中に存在するすべての悩みは人間関係の悩みである」
といいました。
確かに、「劣等感」とは
他人と自分を比較するときに生じる感覚であるため、
これも人間関係の悩みの1種であることは言えそうです。
では、具体的に、アドラーは「劣等感」に対して、
どう言及しているのでしょうか??
また、人は「劣等感」を抱えたとき、
それにどう対処していけばいいのでしょうか??
これから、一緒に考えていきましょう。
1、 「劣等感」とは??
まず、劣等感の定義から考えていきましょう。
「劣等感」とは、自分と他人を比較して、
自分のほうが劣っていると感じる状態を指します。
「あの人、きれいだなあ・・それに比べて私は・・」
「あいつ、勉強も運動も何でもできてうらやましい!!」
こういった例は「劣等感」を表す典型例です。
このように、「劣等感」を抱えてしまった人は、
行き過ぎると次の2つの行動パターンに分かれます。
次の章で一緒に見ていきましょう!
2、 なぜ、人は「劣等感」を持つのか??
1章で説明したように、
「劣等感」を抱えた人の行動パターンは2つに分類されます。
この行動を見ていくことで、
「劣等感」を抱える理由が見えてきます。
まず、1つめ。
「自分を責める」
これは、「私はなんてダメなやつなんだ」と
批判の矢が自分の内側に向かうパターンです。
一方、もうひとつは、
「他人を責める」
これは、「お前はなんてダメなやつなんだ」と
批判の矢が自分の外側に向かうパターンです。
一見、この行動は
自分に自信がある人が取る行動のように思えますが、
実は全く逆なのです。
自分に自信がないからこそ、
自分が相手より優位な立場に立っていることを誇示しようとして、
こういったことを発言するのです!!
なので、自分の存在をありのまま受け入れられている人は、
こういった行動をしません。
これを心理学用語で“自己受容”ができていると言います。
出典:らき☆すた
身の回りにいませんか??
特に、何かの技能に秀でているわけでもないし、
容姿、学歴などもそれほど飛びぬけているわけでもない。
それなのに、いつも楽しそうにしている人。
その人こそ、自己受容ができている
“真の自信”を持っている人です。
ここで、ポイントなのは、
この人が何かの目に見えるものに対して
自信を持っているわけではないということです。
こういう人は、
“自分は生きているだけで価値がある”と
心のそこから思えている人なので、
劣等感とは縁がありません。
どうやら、劣等感を抱える原因が
自己受容できているかであることが分かりました。
また、ここに劣等感を克服する鍵もありそうです。
次の章で見ていきましょう!!
3、 「劣等感」をどう克服していけばいいのか??
じゃあ、「どうしたら”劣等感”から開放されるの??」
答えはシンプルです!!
“自己受容”していけばいいんです!!
「いやいや、そんな簡単に言われても・・・」
そんな感じでしょうか??
アドラーは、劣等感の問題に対して、こう答えました。
「自分の不完全さを認める」
劣等感が強い人は、攻撃的になる、
もしくは自己否定が強くなる方向に行きがちですが、
劣等感を克服するには、
自分の劣等感に正面から向き合う必要があります。
このときに大事なのが
「今の不完全な自分を認めること」です!!
「こんなんじゃダメだって思っているストイックな自分も好き!!」
なんていう感じで一旦はこれでいいと思えることです。
そうなるヒントは
自分がコンプレックスに思っていることを
“言い換える”ことを意識することです。
まず、ノートに自分の悪いところをバーっと書いていきます!!
そして、その1つ1つに対して、
これを別の言葉で表せないかなと
考えて思い浮かんだら書いていきます。
最初は必ずしも明るい言葉ではないと思います。
でも、それをポジティブな言葉に変わるまで根気強く続けていきます。
そうすることで、あなたのいいところが見えてくるでしょう!!
まとめ
(1) 劣等感とは他人よりも劣っていると感じてしまう状態
(2) 劣等感を抱える人は「他人か自分」のどちらかを攻撃する
(3) 劣等感は”自分の不完全さを認めることで克服できる